
英検準2級の過去問分析|直近5年のReading・Writing傾向と対策

英検準2級は、3級までの基礎的な英語力から一歩進み、少し長めの英文を読み取り、自分の意見を英語で表現する力が求められる級です。
「単語を覚えれば合格できる」
「過去問をたくさん解けば大丈夫」
と思われがちですが、近年の準2級では、ただ英文を読むだけでなく、内容を正しく理解し、理由を整理して答える力が必要になっています。
三軒茶屋インターナショナルスクールでは、英検準2級の直近5年分の過去問をもとに、ReadingとWritingの出題傾向を分析し、授業での対策に落とし込んでいます。
英検準2級Readingの傾向
直近5年分のReadingを見ると、準2級では大きく分けて次の3つの形式が出題されています。
- 物語文
- Eメール文
- 説明文
それぞれ、問われる力が少しずつ異なります。
1. 物語文|人物の気持ちや行動の変化を読む
物語文では、学校生活、友人関係、家族、自己成長など、子どもたちにとって比較的身近な内容が多く見られます。
たとえば、直近の過去問では、
- ピアノの発表会に挑戦する話
- 新しい学校で友人を作る話
- ペットの世話を通して学ぶ話
- 旧友との再会で大切なことに気づく話
- 近所の人との交流を描いた話
などが出題されています。
物語文では、単に「何が起きたか」を追うだけではなく、
登場人物がどのように感じ、何をきっかけに行動を変えたのかを読み取ることが大切です。
特に準2級では、
- 最初はどうだったか
- 何が問題だったか
- 誰が助けたか
- 最後にどう変わったか
という流れを整理する力が問われます。
2. Eメール文|目的・依頼・条件を正確に読む
Eメール文では、友人や先生、施設担当者とのやりとりを通して、必要な情報を読み取る問題が出題されています。
直近の過去問では、
- 友人や家族の訪問予定
- 留学や進学に関する相談
- 学校の理科プロジェクト
- 写真ワークショップの案内
- 博物館へのインタビュー依頼
- テニストーナメントの参加案内
などが出題されています。
Eメール文で大切なのは、文章全体をなんとなく読むことではなく、
誰が、誰に、何をお願いしているのかを正確に把握することです。
特に、
- 日時
- 場所
- 依頼内容
- 条件
- できること・できないこと
- 次に相手がすべきこと
を読み落とさないことがポイントです。
3. 説明文|身近なテーマを英語で理解する
準2級の説明文では、難しすぎる専門的な内容というよりも、日常生活や学校生活から少し広がったテーマが多く出題されています。
直近の過去問では、
- 空飛ぶ車
- ゲームセンターの歴史
- グリーティングカードの再流行
- ドライブインシアター
- 地域新聞
- フグが作る砂の模様
- 車で行けないイタリアの村
- 塩の歴史と用途
など、文化・環境・社会・技術・生活に関する幅広いテーマが扱われています。
説明文では、知らない単語が出てくることもありますが、すべてを完璧に訳す必要はありません。
大切なのは、段落ごとに何を説明しているのかをつかむことです。
英検準2級Readingで必要な力
過去問の傾向から見ると、準2級Readingで必要なのは次の力です。
1. 話の流れをつかむ力
物語文では、登場人物の気持ちや行動の変化を読み取る必要があります。
「最初の状態」「問題」「きっかけ」「変化」を整理する練習が効果的です。
2. 情報を正確に拾う力
Eメール文では、日時や依頼内容、条件を読み落とさないことが大切です。
本文の中から答えの根拠を探す練習が必要です。
3. テーマを理解する力
説明文では、環境、文化、地域社会、技術、働き方など、少し広いテーマが出ます。
英語だけでなく、日本語でも背景知識を少し持っていると読みやすくなります。
4. 言い換えに気づく力
本文と選択肢で、同じ単語がそのまま使われるとは限りません。
たとえば、
- help → support
- use → make use of
- many people → a large number of people
- become popular → attract more people
のように、同じ意味を別の表現で言い換える問題もあります。
英検準2級Writingの傾向
準2級のWritingでは、近年、英作文に加えて、Eメール返信問題も出題されています。
直近の過去問では、次のようなテーマが見られます。
英作文のテーマ例
- 週末に病院が開いているべきか
- 夏休みに学習計画を立てるのはよいことか
- 学校図書館にもっと英語の本を置くべきか
- 朝早く起きて勉強するのはよいことか
- スマートフォン利用者がタブレットを持つのはよいことか
- 家族が長期休暇に旅行するのはよいことか
- 子どもが自分で寝る時間を決めるのはよいことか
- スマートフォンでメモを取るのはよいことか
準2級のWritingは、社会問題を深く論じるというより、
身近なテーマについて、自分の意見と理由を2つ書く力が求められます。
Eメール返信問題の傾向
Eメール返信問題では、友人からのメールを読み、その内容に関連した質問に答えます。
直近の過去問では、
- 図書館の中にあるカフェは今後人気になるか
- ラグビーを見る人は今後増えるか
- 川や山など自然の場所を訪れる人は増えるか
- バードウォッチングを楽しむ人は増えるか
- 冬でも使える温水プールは今後増えるか
といった、身近な活動や施設が今後人気になるかを問う内容が出題されています。
ここでは、本文の内容を理解したうえで、自分の意見を短くまとめる力が必要です。
英検準2級Writingで必要な力
準2級Writingでは、難しい英語を書く必要はありません。
大切なのは、
- 自分の意見をはっきり書く
- 理由を2つ書く
- 具体例を入れる
- 文法ミスを減らす
- 同じ内容を繰り返しすぎない
ことです。
基本の型は、次のような形です。
I think ~.
I have two reasons.
First, ~.
Second, ~.
For these reasons, I think ~.
この型をしっかり身につけることで、どのテーマでも安定して書けるようになります。
三軒茶屋インターナショナルスクールでの準2級対策
当スクールでは、英検準2級対策を、単なる過去問演習だけで終わらせません。
1日の中で、
- Writing & Speaking
- Grammar
- ICT教材学習「ELST」
をそれぞれ40分ずつ行い、ReadingとWritingの力をつなげて伸ばしていきます。
Writing & Speaking|書く力と話す力をつなげる
Writing & Speakingの時間では、準2級で出やすいテーマについて、自分の意見を作る練習をします。
まずは日本語でも考えを整理し、英語で理由を2つ作ります。
その後、英作文として書くだけでなく、短く発話する練習も行います。
Writingで使った表現をSpeakingでも使うことで、二次試験対策にもつながります。
Grammar|文法を「使える形」にする
Grammarの時間では、文法を単独で学ぶのではなく、ReadingやWritingで実際に使える形にしていきます。
準2級で特に大切なのは、
- because / so
- but / however
- if / when
- will / be going to
- should / can / have to
- 比較表現
- 受け身
- 関係代名詞の基礎
などです。
たとえばWritingで理由を書くときには、because が必要になります。
意見を述べるときには should や can がよく使われます。
説明文を読むときには、受け身や比較表現が出てきます。
そのため当スクールでは、文法を「問題集の中だけの知識」にせず、
読める・書ける・話せる文法として練習していきます。
ELST|ICT教材で音読・語彙・理解を強化
ICT教材学習「ELST」では、単に画面上で問題を解くだけではなく、授業テーマと連動させて活用します。
たとえば、その週のテーマが「環境」であれば、
- recycle
- waste
- environment
- protect
- reduce
といった語彙を確認し、関連する英文を音読・シャドーイング・録音練習につなげます。
ELSTを使うことで、
- 語彙の定着
- リスニング力
- 音読の正確さ
- 発音
- 英文を声に出して理解する力
を伸ばすことができます。
Readingで読んだ表現を、ELSTで音として確認し、WritingやSpeakingで使えるようにすることが目標です。
予想問題を作るなら、どんなテーマが考えられるか
近年の傾向を見ると、準2級では、今後も次のようなテーマが出題される可能性があります。
Readingの予想テーマ
物語文では、
- 転校生がクラブ活動を通して友達を作る話
- ペットや動物の世話を通して責任を学ぶ話
- 家族や近所の人との交流から成長する話
- 昔の友人と再会し、大切なことに気づく話
などが考えられます。
Eメール文では、
- 学校イベントの準備
- 地域施設への問い合わせ
- ワークショップやボランティア活動の案内
- スポーツ大会や発表会の連絡
- 友人や先生への依頼
などが出題されやすいと考えられます。
説明文では、
- リサイクルや食品ロス
- 地域新聞や図書館などの地域サービス
- 動物の行動
- 環境にやさしい交通
- 伝統的な食べ物や文化
- 新しい働き方や便利な技術
などが予想されます。
Writingの予想テーマ
Writingでは、身近で理由を考えやすいテーマが出やすい傾向があります。
たとえば、
- 生徒はもっと頻繁にオンライン辞書を使うべきだと思いますか?
- 生徒はタブレットで宿題をすべきだと思いますか?
- 学校はもっと屋外活動を増やすべきだと思いますか?
- 子どもは毎日、日記をつけるべきだと思いますか?
- 将来、地域のスポーツイベントに参加する人は増えると思いますか?
などが、準2級らしいテーマとして考えられます。
これらのテーマは、難しい知識がなくても、自分の生活や経験に結びつけて理由を作りやすいのが特徴です。
準2級対策で大切なのは「読む・書く・話す」をつなげること
英検準2級では、Reading、Writing、Speakingを別々に対策するだけでは不十分です。
Readingで読んだテーマを、Writingで自分の意見にする。
Writingで書いた理由を、Speakingで話せるようにする。
Grammarで学んだ文法を、ReadingやWritingで使えるようにする。
このように、学習をつなげていくことで、英検準2級に必要な力が安定して身につきます。
まとめ
英検準2級の直近5年分の過去問を見ると、Readingでは、学校生活、家族・友人関係、地域社会、環境、文化、働き方など、身近なテーマから少し社会的なテーマまで幅広く出題されています。
Writingでは、学習習慣、生活習慣、ICT活用、家族旅行、施設の将来性など、自分の経験に結びつけやすいテーマが多く見られます。
三軒茶屋インターナショナルスクールでは、これらの傾向をもとに、Writing & Speaking、Grammar、ELSTを連動させた対策授業を行い、英検準2級に必要な「読む力」「書く力」「話す力」をバランスよく育てています。
準2級は、3級から2級へ進むための大切なステップです。
ただ問題を解くだけでなく、英語で内容を理解し、自分の考えを伝える力を育てることで、次の級につながる本当の英語力を身につけていきます。

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