
小学生が英検上級に合格するには?当スクールの受験結果と過去問から見えたこと

「小学生でも英検準2級や2級に合格できますか?」
保護者の方から、よくいただくご相談です。
結論から言うと、小学生でも英検上級合格は十分に目指せます。
実際に当スクールでも小学生が準2級~準1級に挑戦し、合格しています。
ただし、とにかく早く上級を受ければいいというわけでもありません。
英検は級が上がるほど、単語を知っているだけ・英会話に慣れているだけでは合格しにくくなります。
特に3級以上は、読解・リスニング・ライティング、そして二次試験では
スピーキングまで含めて、英語を総合的に使う力が求められます。
今回は、当スクール生の受験結果と過去問をもとに、
小学生が英検上級に合格するために必要な力を整理していきます。
英検3級は「上級への入り口」
英検3級は、中学卒業程度レベルとされる級です。
小学生にとって3級は、単なる通過点ではありません。
ここから英検は少しずつ、「知っている英語」から「使える英語」へ変わっていきます。
3級では、読解・リスニングに加えてライティングが入り、
自分の考えを英語で書く力が必要になります。
さらに、2024年度第1回の試験からは3級のライティングが2題になり、
以前よりも“書く力”の重要性が高まっています。
当スクール生は幼少期からネイティブが話す英語に耳が慣れているため、
全体的にリスニング力は高めです。
それでも英検の受験結果を見ると、3級以上に一発で合格する生徒は、
リスニングだけに頼っているわけではないことが分かります。
読解で文の意味を正確に取り、ライティングで自分の考えを形にできる生徒が、
安定して合格に近づいています。
つまり、3級は「さらに上級に進める準備ができているか」を見る、とても大切な分岐点です。
準2級で必要になるのは「読む量」と「書く型」
準2級になると、3級よりも文章量が増え、語彙も一段難しくなります。
小学生が準2級で苦戦しやすいのは、単語そのものの難しさだけではありません。
英文を最後まで読み切る集中力、選択肢の違いを見分ける精度、
そして自分の意見を英語でまとめる力が必要になります。
ただ、3級と同様に1つの技能だけで大きく稼ぐよりも、
読解・リスニング・ライティング力をバランスよくそろえることが大切です。
特にライティングは、練習量と型の定着が結果に出やすい分野です。
たとえば、
・「I think ~.」で自分の意見を言う
・「First, ~. Second, ~.」で理由を2つ述べる
・最後にもう一度、自分の意見をまとめる
このような基本の型を身につけるだけでも、英作文は大きく安定します。
2級合格に必要なのは「英語で考える力」
2級になると、英語のレベルは一気に上がります。
語彙は抽象的になり、長文もより長くなります。
リスニングも、学校生活や日常会話だけではなく、
社会的な話題や説明文を聞き取る力が必要になります。
2級の過去問を見ると、単に短い文を書けるだけでは足りません。
自分の意見を持ち、それを英語で筋道立てて説明する力まで求められます。
さらに言うと、当スクールに通う小学生で2級に合格したケースがある一方、
外部生であと一歩まで迫ったものの不合格だったケースもあります。
これは才能の差というより、読解・語彙・リスニング・ライティングのどこも崩れずにそろっているかの差です。
特に2級では、「英語を習っている」だけではなく、英語を使って考える練習が必要になります。
準1級は「英語で社会的なテーマを考え、伝える力」が必要
2級に合格した先にある大きな目標が、英検準1級です。
準1級は、大学中級程度とされており、小学生にとって非常に高いレベルの試験です。
単語をたくさん覚えれば合格できる・英会話に慣れていれば合格できる、という試験ではありません。
準1級では、環境、教育、テクノロジー、社会問題、働き方、国際問題など、より抽象的で社会的なテーマが扱われます。
英文の内容も長くなり、リスニングでも会話だけでなく説明文や講義のような内容を聞き取る力が必要になります。
そして、ここでもやはり合格のカギを握るのがライティングです。
準1級では、自分の意見に加えて、その意見を支える理由や具体例を論理的に組み立てる必要があります。
つまり、「英語を知っているか」だけでなく、「英語で考え、英語で説明できるか」が問われます。
小学生が準1級を目指す場合、早く問題集に入ることよりも、まずは2級までの土台をしっかり固めることが大切です。
具体的には、
・長い英文を最後まで読み切る力
・知らない単語があっても内容を推測する力
・社会的なテーマについて日本語でも考える力
・自分の意見を理由と一緒に説明する力
・英語で要約したり、意見を書いたりする力
が必要になります。
準1級は、単なる「英検の次の級」ではありません。
2級までが「英語を学ぶ力」を測る試験だとすれば、準1級は「英語を使って考える力」を測る試験です。
だからこそ、小学生のうちに準1級を目指す場合は、英検対策だけに偏らず、読書、ニュース、ディスカッション、プレゼンテーション、英作文などを通して、英語で社会を見る力を育てることが大切です。
合格する小学生に共通する4つの力
当スクール生の受験結果と過去問、そして準1級までのレベルを見据えると、
小学生で英検上級に合格する生徒には、次の4つの力が育っています。
① 音で理解する力
小学生は、耳から英語を吸収する力が高いです。
そのため、リスニングは大きな武器になります。
ただし、上級級では「聞こえた単語を拾う」だけでは足りません。
会話の流れ、話し手の意図、説明の要点まで理解する必要があります。
日頃から英語を聞き、音読し、会話の中で反応する練習をしている生徒はリスニングで安定しやすくなります。
② 英文を正確に読む力
英検上級では、なんとなく意味を取る読み方では限界があります。
・主語と動詞を見つける
・接続詞の前後関係をつかむ
・代名詞が何を指しているか考える
・選択肢の違いを丁寧に比べる
こうした読み方ができると、長文で崩れにくくなります。
2級、準1級へ進むほど英文は長くなり、内容も抽象的になります。
だからこそ、小学生のうちから「速く読む」だけでなく「正確に読む」練習が大切です。
③ 自分の考えを英語で書く力
3級以上は、自分の考えを英語で書く力が合否に大きく関わります。
準2級・2級では、理由を2つ出したり、具体例を入れたり、文章全体の流れを作ったりする力が必要になります。
さらに準1級では、社会的なテーマについて、自分の立場を明確にし、根拠をもって説明する力が求められます。
英作文は、いきなり自由に書かせても伸びにくい分野です。
・まずは型を覚える
・次に、自分の言いたいことを簡単な英語で言う
・最後に、語彙や表現を少しずつ増やしていく
この順番が大切です。
④ 社会的なテーマについて考える力
準1級まで見据えると、英語力だけでなく「考える力」も必要になります。
たとえば、
・環境問題についてどう思うか
・子どもにスマートフォンは必要か
・オンライン学習にはどんなメリットとデメリットがあるか
・将来、どんな働き方が増えると思うか
こうしたテーマについて、日本語でも自分の意見を持てる子は、英語でも意見を組み立てやすくなります。
小学生の英語学習では、単語や文法だけでなく、
「なぜそう思うの?」「たとえば?」「反対の意見は?」と考える経験を積むことが、
準1級への大きな土台になります。
小学生の英検上級合格で、家庭で気をつけたいこと
英検は、級が上がるほど「早く合格すること」よりも「次につながる合格」が大切になります。
たとえば、3級に合格してもライティングがギリギリであれば、準2級で苦戦する可能性があります。
準2級に合格しても読解が弱いままだと、2級の長文で壁にぶつかります。
ですから、合否だけを見るのではなく、
・どの技能が強いのか
・どの技能で落としているのか
・次の級に進む準備ができているのか
を見ることが大切です。
当スクールでは、英検を単なる資格試験としてではなく、
子どもたちの英語力を伸ばすための大切な目標として考えています。
三軒茶屋インターナショナルスクールで大切にしていること
三軒茶屋インターナショナルスクールでは、
英検対策だけを切り離して行うのではなく日頃の英語学習の中で、
上級につながる力を育てています。
たとえば、短い集中を積み重ねる学習、
音読、会話、フォニックス、語彙、読解、英作文を組み合わせながら、
子どもたちが英語を「覚える」だけでなく「使える」ようにしていきます。
小学生の英検上級合格に必要なのは特別な裏技ではありません。
・毎回のレッスンで英語を聞く
・声に出して読む
・自分の考えを言う
・英文を書く
・間違えたところを直して、もう一度使う
この積み重ねが、上級合格への土台になります。
まとめ:小学生が英検上級に合格するには
英検上級を目指すうえで大切なのは、級を急いで上げることではありません。
3級では、英語で自分の考えを書く入口を作る。
準2級では、読む量と書く型を増やす。
2級では、社会的なテーマについて英語で意見を述べる力を育てる。
そして準1級では、英語を使って社会について考え、根拠をもって自分の意見を伝える力が求められます。
小学生のうちから準1級まで見据えるなら、英検対策だけでなく、
音読、読解、英作文、ディスカッション、プレゼンテーションをバランスよく積み重ねることが大切です。
英検は、単なる合否のための試験ではありません。
お子さまが今どの力を持っていて、次にどの力を伸ばすべきかを見える化してくれる、とても良い学習の指標です。

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