
幼少期からの英語学習が、イギリス留学の土台に ~卒業生Sさんに聞く、英語・アート・海外生活~

三軒茶屋インターナショナルスクールに、小学校入学前から中学2年生まで通っていたSさん。
小学6年生で英検2級に合格し、中学校では国際学級で帰国子女のクラスメイトとともに学びました。その後、高校1年生から2年間、イギリスのアートスクールへ留学。スクール卒業後は海外大学への進学を目指しています。
幼い頃から英語に触れてきた経験は、実際の海外生活でどのように役立ったのでしょうか。
英語学習の思い出からイギリスでの学校生活、留学を通して感じた自身の変化、そしてこれからの目標まで聞きました。
- 現在高校3年生
- 小中一貫校に通い、中学校では国際学級に在籍
- 小学校入学前から中学2年生まで三軒茶屋インターナショナルスクールに在籍
- 小学6年生で英検2級に合格
- 高校1年生から2年間、イギリスのアートスクールへ留学
英語を始めたのは、小学校入学前
三軒茶屋インターナショナルスクールに入会したきっかけを教えてください。
父が大学生の頃にアメリカへ留学していたこともあり、小学校に入る前から英語を学び始めました。
小さい頃に、LとRの発音の違いなどを練習したことを今でもよく覚えています。
スクールには中学2年生まで通いましたが、「今日はスクールに行きたくない」と思った記憶はなく、最初から最後まで楽しく通っていました。
帰国子女と学ぶ国際学級でも、文法には苦労しなかった
中学校では国際学級に進んだそうですね。
国際学級では、帰国子女のクラスメイトと一緒に勉強していました。
三軒茶屋インターナショナルスクールで英語の基礎が身についていたからか、英文法で特に苦労した記憶はありません。
一方で、海外で生活した経験がないと分からないようなスラングに出会うことはありました。
でも、自分の中では昔から、英語は「会話をしたり、コミュニケーションを取ったりするためのツール」という感覚がありました。
分からないことがあっても、それを理由に英語が嫌いになることはありませんでした。
「アートが好きなら、この学校はどう?」が留学のきっかけに
海外留学を考えるようになったきっかけは?
もともとアートが好きでした。
三軒茶屋インターナショナルスクールを卒業するときに、代表の和田さんから「アートが好きなら、イギリスのこの学校に行ってみたら?」と紹介してもらったことがきっかけです。
その後、中学2年生の夏休みに実際にその学校のサマースクールへ参加しました。
いきなり長期留学を決めるのではなく、現地の雰囲気やカリキュラムの一部を自分で体験してから本格的な留学を決めることができたので、とても良かったと思っています。
アメリカ英語からイギリス英語へ。耳が慣れるまで約4か月
実際にイギリスへ留学して、英語はどうでしたか?
留学するまではアメリカ英語を中心に勉強していたので、イギリス英語に慣れるまで少し時間がかかりました。
体感としては、4か月くらいで耳が慣れてきたと思います。
もともと耳が良いことに加えて、小さい頃からネイティブの英語を聞いていたことも影響しているのかもしれません。
今でも英語の4技能の中では、リスニングが一番得意です。
幼い頃から外国人の先生と話していたから、「失敗すること」が怖くない
小さい頃から英語を学んでいて良かったと感じることはありますか?
小さい頃から三軒茶屋インターナショナルスクールで英語ネイティブの先生とコミュニケーションを取っていたので、英語を話すときに失敗することが怖くありません。
これは留学してからも大きかったと思います。
英語を完璧に話そうとするのではなく、まず伝えてみる。
そういうことに抵抗がないのは、幼い頃から英語を「勉強」だけではなく、実際のコミュニケーションの中で使ってきたからだと思います。
イギリスのアート教育で求められた「なぜ?」
イギリスでは、どのようなアート教育を受けていますか?
私が学んでいる環境では、完成した作品だけではなく、そこに至るまでの「過程」をとても大切にしています。
アートスクールと聞くと、ずっと絵を描いたり作品を作ったりしているイメージがあるかもしれませんが、実際には違います。
制作を始める前に、まず美術作品の歴史やバックグラウンドを徹底的にリサーチします。
そして制作中も、「なぜこの色を選んだのか」など、自分の感性や感覚を論理的に捉えることが求められます。
作品が完成した後にも、「次回はどこを改善すべきか」を自分の言葉で説明します。
アートの分野でも、クリティカル・シンキングやロジカル・シンキングがここまで求められることは意外でした。
「海外にいるだけ」では、英語力は伸びない
留学中はどのような毎日を送っていますか?
授業は朝9時から始まります。
18時以降は基本的に自由時間ですが、ほとんど課題に取り組んでいます。忙しい日は、寝るのが深夜1時や2時になることもあります。
さらに学校の課題とは別に、オンラインでも英語学習を続けています。
学校のクラスメイトは現地の学生ではなく、さまざまな国から来た留学生です。そのため、英語のレベルも人によってかなり違います。
留学しているからといって、自然に英語力が伸びるわけではありません。
自分自身でも工夫しながら、英語を学べる環境をつくることが大切だと感じています。
留学して一番変わったのは、「自分の意見を伝えること」
留学前と留学後で、自分自身が変わったと思うところは?
一番大きく変わったのは、以前よりポジティブになったことです。
留学前は「周りから自分がどう見られているか」を気にすることが多かったのですが、今では以前ほど周囲の目を気にしなくなりました。
日本では、中立的な立場を取ることが相手への配慮になる場合もあります。
でも海外では、むしろ自分がどう考えているのかをはっきり伝えることが好まれる場面もあります。
そうした環境で生活するうちに、自分の意見を以前よりもしっかり伝えられるようになりました。
また、日頃から笑顔でいることも意識しています。
自分から笑顔で接すると周りとの関係も良くなり、交友関係が広がることで、自分の世界そのものが広がっていくように感じています。
これから留学する人へ。「日本のことを英語で話せるようにしておいて」
これから海外留学を考えている人にアドバイスするとしたら?
留学して改めて感じたのは、「日本人であること自体が価値になる」ということです。
海外には日本文化に興味を持っている人がとても多く、日本について質問される機会もたくさんあります。
だからこそ、日本の文化や歴史について、自分の言葉で、しかも英語で説明できるようにしておくと良いと思います。
実際、私たち日本人以上に日本文化について詳しい外国人もいます。
質問されたときに自分がうまく説明できず、「もっと日本のことを知っておけばよかった」と、もどかしく感じることもありました。
英語を学ぶだけでなく、英語を使って「自分自身や自分の国について伝えられること」も大切だと思います。
次の目標は、海外大学への進学
ロンドンは、街そのものからたくさんの刺激を受けられる場所だとSさんは話します。
鉄道に掲示されているポスター一枚にも芸術性を感じ、街を歩いているだけでも新しいアイデアやインスピレーションが生まれるそうです。
そんな環境で学びながら、現在の目標は海外大学への進学。
そして将来は、海外で何らかの形でアートに携わる仕事をすることを目指しています。
英語を「学ぶ」から、英語で世界へ
小学校入学前から英語を学び始めたSさん。
幼い頃からネイティブ講師とコミュニケーションを重ね、「間違えることを怖がらずに英語を使う」という姿勢を身につけてきました。
その経験は、帰国子女と学ぶ中学校の国際学級、そしてイギリスでの留学生活へとつながっています。
英語力は、それ自体がゴールではありません。
英語を使って新しい環境へ飛び込み、自分の考えを伝え、世界を広げていく。
Sさんの歩みは、英語を学ぶその先にある可能性を見せてくれています。

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