カナダへ高校留学に送り出す母ちゃん奮戦記 その3
Visa手続き
前回、学校への申請が大変だと書いたが、それ以上に大変だったのがVisa手続きだった。今回はそのお話し。
すでに11月に入り、出発まで3か月を切ってしまったので、焦りが出始めていた。
ちょうどそんな時11月2日のカナダ留学フェアのために来日したアッパーカナダ教育委員会の方と、今回息子がお世話になるボーディングスクールの日本人担当者と一緒に食事をすることができた。その際、Visaだけは、エージェントに頼んだほうが確実ですよと勧められた。
サマースクールを扱うカナダの会社のマネージャーが、同じくカナダ留学フェアに出席するために来日していて、学校に挨拶に来てくれたので、早速Visa申請をお願いすることにした。
カナダ学生ビザ代も含めて全部で8万5千円ほどだった。
Visaの書類は、以下の通り、
- 申請書類
- カナダ学生ビザ(就学許可)申請書(IMM 1294)
- 家族情報フォーム(IMM 5645、必要な場合)
- パスポート
- 有効期限が留学予定期間をカバーしているパスポートのコピー(全てのページ)
- 入学許可証
- カナダの公立高校からの入学許可証または受け入れ通知書
- 資金証明
- 以下の金額をカバーする証明書類(銀行残高証明、奨学金証明書など)
- 1人: $20,635
- 2人: $25,690
- 3人: $31,583
- 4人: $38,346
- 5人: $43,492
- 6人: $49,051
- 7人: $54,611
- 学費、生活費、帰国のための費用をカバーする十分な資金があることを示す証拠
- 以下の金額をカバーする証明書類(銀行残高証明、奨学金証明書など)
- デジタル証明写真
- パスポートサイズの証明写真(最新のもの)
- custodian declaration 学校の申請書で作成したものを添付
- Study Plan 子供自身がなぜカナダに留学をしたいのか、その目的を英語で作文
1.申請書類は何を書いていいのかわからないところはブランクにし、書けるところは書いて、エージェントにすぐに返送することができた。2.3.5もコピーをとるだけなので、そんなに手間がかからずにこなせた。しかし問題だったのは、4.資金証明であった。銀行に英語バージョンの依頼をしなくてはいけないので、銀行窓口の予約をするが、それがすぐに入らない。受付をしても英訳に2週間かかるという。ここで、こんなに日数を要するとは思ってもみなかった。
2週間のうちに1の申請書類については、何かエージェントから返事があるかと思ったら、何もなく、2週間が経ち、銀行残高証明書の英語版を送ったところ、突然次はバイオメトリクスに行ってくれという指示があった。バイオメトリックス?聞きなれない言葉だったが、日本には東京・大阪のみバイオメトリクス指紋採取施設があるという説明だったので、早速予約にトライをした。
東京オフィスにネットで予約をしようとしたが、メール認証番号とパスワードを入れろという指示。初めて入力の場合、通常新規の方という項目があるだろうと思ったが、見つからない。そこで、電話をしようとしたが、こういうところは電話をなるべくかけてもらいたくないのでしょう。ページの深いところで、やっと番号を見つけ、電話をしてみた。
今時、すぐにオペレーターがでてくる電話は少なく、プレスワン、プレスツーと選んで、しばらく待たされて、やっと話ができるとは予想していたが、ここでは昭和のテープかと思うほど音が途切れたオリエンテーションを2回も聞かないと、番号が選べず、やっとの思いで到達したオペレーターに事情を話したところ、あっさりと電話で予約がとれますと言われた。
しかし、予約確認メールを確認すると、予約日が2007年となっていて、文字化けして読めないレターとなっている。ここでまた、長い長い電話の末、メールの再送付を依頼。システム障害が発生しているとかで、ほとんど半日メールと電話連絡に費やすこととなった。
予約は翌日(何しろ急いでいたので)。息子を引っ張って指紋認証オフィスに時間前に着いたが、何とオフィスはもぬけの殻。googleマップを確認したり、隣のビルに入ってみたり、裏をまわってみても、見つからない。予約の最終が14:30ということで、学校を早引きさせて到着したというのに、もうすでに時間はすぎてしまっている。ああ、またあの長い電話をしないといけないのか?交通量の多い通りに立ちっぱなしで電話をすること10分、やっとつながると、数か月前に移転をし、エージェントに連絡していたのですがという返事。エージェントから送られてきたマップが日本語で見やすかったので、それを印刷し持参していたが、まさか間違っているとは夢にも思わなかった。あの時間がかかったメールでの英文確認書をみると、確かに新住所が記載されていた。予約前の電話の際、なぜ一言「新住所ですのでお間違いのないようにと言ってくれないのか」と思った。
新オフィスにタクシーで飛ばし、着いたのはすでに15:15。「googleマップで検索しても、ここはでてこなかったのですが」と皮肉っぽくいうと、「googleさんがなかなか変更してくれないんですよ」というあっさりとした答えが返ってきた。指紋認証自体はimmigrationの一つなので、本人だけ部屋に入り、無事終了。どっと疲れて帰ってきた。
バイオメトリックスでの珍道中後、翌日には「IRCCよりリクエストレターが届きましたので、出生証明書をとって、合わせてプロの翻訳家への依頼してください」という指示。え!まだ次がある?と思いつつ、日本では出生届はあるが、出生証明書というのはないので、戸籍抄本を取り、ネットでLINE依頼ができる翻訳家を速攻で見つけ、3日でリクエストに応えることができた。翻訳証明書をつけて、6000円だった。
結局11月12日にエージェントに依頼をだして、指紋取得後、正式なビザの審査が始まり、実際にOKがでたのが12月13日と、色々あったのだが、終わってみるとエージェントもびっくりするほどの早さでVISA取得が完了した。(ここでもらえるのはVISA取得のためのLetter。本当のVISAはカナダの空港immigratioでおりるということ。)
一難去ってまた一難。次のドタバタは次回へと続く。
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