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なぜ高校留学を考えているのか

私には、中学3年生になる息子がいます。本人は高校受験をしなければいけないとわかっているのですが、まだまだスイッチはかかりません。
先日カナダの高校を一緒に視察してきました。留学という選択肢を加えて考えてもらいたかったからです。

私の世代は、学校だけは出なさい。安定した仕事に就きなさいといわれ、そのために偏差値が高い学校に入り、名の知れた会社に入るのがいいルートであると教えられてきました。日本での終身雇用制度が崩壊し、今は大企業がいいという風潮は薄まりましたが、それでも学校や企業ブランドは生き続けています。

学校の進路指導は、現在の偏差値を基に、かけ離れた学校をいうものならそれは無理でしょうと否定されてしまいます。夢は何か?何をしていると幸せなのか?どんなライフスタイルを送りたいのか?中学生ではまだまだ考えられないのかもしれないけれど、少しでもその子の特性、表情、言動で何をすることがいいのか、それを生かせる学校はどこなのかとサポートしてくれるのが進路指導だと思いますが、実際は、とりあえず偏差値にあった進学。

日本での進学となると、目標がないまま「とりあえず受験に向けて勉強」というレールを歩くしかありません。日本でのカリキュラムは、高校3年間多少選択科目がありますが、ほぼ一律の大学受験のための決められた科目を学ぶことになります。大学をでたあとは、サラリーマンへ。まるで、サラリーマン養成が日本の教育のように感じてしまいます。

しかし、カナダ留学だったら、受験をせずに、学びながら「道って自分でつくっていいんだ」とわかってもらえるのではないかと想像しました。カナダでは、豊富なカリキュラムから選ぶことができます。特に、選択科目として、心理学、哲学、ロボット工学、IT、アート、ダンス、動画作成、アニメーション、ミュージカル、ヘルス&ウェルネスビジネスなど、自身の興味や得意なことに合わせた授業を自由に履修できる点が魅力のひとつです。スポーツアカデミーといって、勉強だけを単位とするのではなく、テニス、バレー、バスケットなどを単位として認める学校もありました。

うちの息子はまだまだ甘ちゃんで、どこに行きたい、何をしたいという強い意志をもありません。高校生のうちにさまざまな授業を受けて、実習をしたり、時には実際に手を動かしたりして、自分の可能性を試せることはとても貴重です。専門のカウンセラーのサポートを受けながら選択科目を決めることができるということで、いつも「わからない」と口癖のようにいう息子でも、興味領域を広げ、自分は何をしたいのか?どんな自分になりたいのか?何が出来るようになりたいのか?楽しみながら将来の進路を考えるいいきっかけになるのではと思っています。

小さい時からハワイ、アメリカ本土、マレーシア、イギリスのサマースクールを経験させ、早くから海外を見せてきました。最近は、留学斡旋業者と会って、お勧めの学校を紹介してもらったり、いくつかは、実際にその学校を見学し、いろいろな情報を与えてきましたが、今まで息子は無反応でした。しかし、今回のカナダの学校訪問では、初めて行きたいなという意志を見せてくれました。

まだまだ未知数の我が子には留学は自分を見つけるいい手段だよ、留学は目的ではなく手段。最高の自分をみつけるための手段だよといいたいのですが、いつも、「うるさいなあ」といわれ、なかなか伝えることができません。
まあ、最後には子供自身が決めること。6月には、学校での3者面談があります。そこで、息子はどこに行きたいというのか、楽しみでもあり、心配でもあります。

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この記事を書いた人

三軒茶屋インターナショナルスクール(略 3cha)は、三軒茶屋駅から徒歩7分の場所にある120名ほどの生徒さんが通う小さなスクールです。

”遊びながら英語に慣れる”のではなく、きちんと英語を勉強する。
読み書き中心の英語ではなく、生きた英語を身に着ける。

そんなスクールを目指して、代表の和田が2013年に立ち上げました。

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