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「ESAT-J」に反対意見があるようですが

今年ESAT-J実施にあたり、反対運動があがっているようです。

この動きをみると、2020年に実施しようとした大学入学試験の民間英語試験の利用が、2015年から検討されていたのにも関わらず、2019年に「身の丈発言」で延期となり、結局は中止になってしまったことが思いだされます。

東京都はこの前例を知っているはずなのに、なぜ、しっかりと根回しをしてこなかったのかな?と疑問に思います。今後、変更していったほうがいいと思う点があるので、反対派のご意見をもとに、こんな改革ができるのでは?と思っています。

①公平かつ正確に採点できるのか?

今回は約8万人分を1カ月半で採点。しかもフィリピン人に委託とするということで問題になっているのかと思います。

これについては、今後Aiと人のダブル採点など検討していったほうがいいのかと思います。

②不受験者の扱いに問題

そもそも受験しなかった場合の点数の算出方法の議論をすること自体がおかしく、ペーパーテストでの点数が近い人たちの平均から推測して計算をということも変な話です。

ある塾では「スピーキングが不得意なら、受験するな」と勧めているという話もあるようですので、受験をしなければ点数にならないという通常の論理に戻すべきだと思います。そのためには、複数日程の設定などすべきでしょう。

③情報流出の前例があるベネッセに、個人情報を渡したくない

民間の会社に委託せざるをえないと思います。ベネッセは2014年に3500万件の顧客情報漏洩がありましたが、その反省からセキュリティはしっかりしていると思います。いや、思いたい。こればかりは、性善説にたつしかないと思います。

いろいろ問題はあげられますが、今回ESAT-Jは動き始めました。9月上旬の締め切りも終わり、11月27日の試験は実施されると思われます。

「話す能力を知りたい」という同じ目的で音声テストをするとなると、今のような内容になるかと思いますし、レベル感もいいのでは?と思います。

最初から完璧なスタートはできないですし、そもそもコミュニケーション英語を標榜し、今回スピーキングテストが加わることはグローバル化にむけて動き出したといっていいのではないでしょうか?

今年初めて受験する中3生の子達にエールを送ると同時に、当校では、模試を自宅でもスクールでも複数回受験することが可能ですので、ぜひ、トライしてもらいたいと思います。スピーキングはペーパーテスト以上に慣れが重要で、パターンが頭に入っていると、確実に点数が上がります。

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この記事を書いた人

慶応義塾大学文学部卒。
大学時代の交換留学でスタンフォード大学へ、13年間勤めたサントリーの退職金を使ってUC.Bereleyに自費留学。グリーンカードを取得するが、超高齢出産で日本に帰国。
満足できる英語スクールに出会えず、また働く親として放課後時間の大切さを痛感し、スクールを設立。

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